【全面張り替え】解氷・製氷リポート(5月12日)

きょうから、期間限定、不定期で、アルゴグラフィックス北見カーリングホールのアイス全面張り替えの様子をリポートします。

 

私たち北見カーリング協会北見支部会員の「ホームリンク」は、現在、年に一度のアイス全面張り替えのため、1か月強の休館をしています。「夏も含め『通年』カーリングができるホール」として、私たちのみならず全国のカーリング愛好者を支えてくれている場所ですが、3シートのホールでアイスを張り替えるとなると、全面を一気に作業する=臨時休館、ということになります。

 

私たちがホールを訪れることができる際は、「いつもと変わらない様子」となっています。その「いつもと変わらないように見える様子」は、どのようにして作られているのか?!ホールに許可をいただき、アイス全面張り替え作業を見学し、みなさんにお届けします。

 

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5月7日(水) 作業1日目
 
5日に最終営業を終え、6日の通常休館日を挟み、この日から作業開始。
まずは、いまあるアイスを解かす作業です。初日に業者さんが冷媒を抜き、アイスを冷やすことを止めました。こうして、氷は水になっていきます。

 

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5月10日(土) 作業4日目

 

ぴかぴかです!氷の上に、解けた水が溜まっているため、水に照明の光が反射して、このように見えます。私たちがふだん一所懸命スイープして作り出そうとしている「薄い水の膜」の、一体何倍あるのかという水量です。
 

溜まった水を、ワイパーで流していきます。
この作業は、「水を流す」という意味合いより、「汚れを流す」という意味合いが強いそうです。

 

アイスとボードの境目を見てみると、黒い汚れがあります。1年間使ったアイスは、日ごろから手入れをしていても、どんどん汚れが溜まって一緒に凍ってしまします。解氷とともにそれが出てきますので、ワイパーを使って、ていねいに流しているのです。
 

アイスメーカーさんの足もとを見てみると、スパイクがたくさんついた長靴を履いていました。いつもより滑りやすくなっている氷の上で歩き回って作業をしますので、これは必需品ですね。
 

解けたアイスの隙間にものさしを入れ、厚さを測ってみました。
この日のお昼ごろ、Cシート窓側、黄色ストーン置き場付近のアイスの厚さは、2センチ強でした。
 
去年の全面張り替え直後は厚さ3センチ弱、今回の解氷直前は5センチほどだったそうです。1年間でおよそ2センチ厚くなり、解かし始めて4日目で、厚くなった分以上、3センチ薄くなりました。

 

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5月12日(月) 作業6日目

 


遠目に見ると、2日前とあまり変わりがない……?

では、厚さを見てみましょう。同じ、お昼ごろ、Cシート窓側、黄色ストーン置き場付近です。
 

0センチ!!
丸2日で2センチがゼロになりました(写真では、手前に水滴があるため沈んでいるように見えます)。
 

アイスメーカーさんの長靴も、スパイクの付いたものから変わりました。
 

アイスに近寄って見てみると、ハチの巣状の亀裂がいたるところにありました。このようにして解けていくのですね(雪氷の専門家の方、教えてください)。
 

私(広報部)がビックリしたのが、こちらです。アイスの表面に、なにかが見えますか?
アイスの中に入れ込んでいた広告シートの文字の跡が、氷に転写(?)されているんです。この写真では、手前側に「カーリングシティ北見」、センターラインより奥側に「Curling City Kitami」と書かれています。
 

これが、そのシートです。メッシュ状で、少し透けています。
 

アイスが解けて、はがせるようになったものから順にエントランスに運び、すべて水拭きします。これも、全面解氷製氷時の大切な作業の一つです。
 
話をアイスに戻します。こちらは、まだ少し氷が残っているAシートです。
 

なんだか、流氷のように見えませんか~?!春先の、海明けごろですね!
 

常呂の海岸の「ドラゴンアイス」のようにも見えます。よ~く目を凝らすと、ホコリが付着していることが分かります。これもすべて取り去ります。
 
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次回の見学リポートは、おそらく、1週間後の更新です。そのころには、いま残っている氷がまったくなくなり、次の作業に入っていることでしょう。
ホールのみなさん、ありがとうございます!
 
(北見カーリング協会北見支部 広報部)
 
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協力:アルゴグラフィックス北見カーリングホール

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