【全面張り替え】解氷・製氷リポート(6月17日)

アルゴグラフィックス北見カーリングホールのアイス全面張り替え休館中に不定期更新!
「解氷・製氷リポート」!

 

私たち北見カーリング協会北見支部会員の「ホームリンク」は、現在、年に一度のアイス全面張り替えのため、1か月強の休館をしています。「夏も含め『通年』カーリングができるホール」として、私たちのみならず全国のカーリング愛好者を支えてくれている場所ですが、3シートのホールでアイスを張り替えるとなると、全面を一気に作業する=臨時休館、ということになります。

 

私たちがホールを訪れることができる際は、「いつもと変わらない様子」となっています。その「いつもと変わらないように見える様子」は、どのようにして作られているのか?!ホールに許可をいただき、アイス全面張り替え作業を見学し、みなさんにお届けします。

 

前回の更新から1か月が経過し、いよいよ、あす、休館が明けようとしています!
アドヴィックス常呂カーリングホールをはじめ、各地のホールでプレーしていた人もいらっしゃることと思いますが、早く「ホームリンク」の氷の感触を味わいたい!とウズウズしている人も多いことでしょう。

 

今回の記事では、この1か月の解氷・製氷の様子をダイジェストでご紹介します
きたるサマーリーグ、本格的なシーズンインに向けて気持ちを高めてください!

 

前回の記事はこちら

 

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5月13日(火) 作業開始7日目 【乾燥】

 

前回のリポートの最後に掲載した日の、翌日です。シートが乾いてきました。

 

 

 

 

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5月19日(月) 作業開始13日目 【塗装のお直し】

 

シート上には水分はまったくありません。

 

 

3枚前の写真と同じように見えますが、よく見ると、しっかり異なるところがあります!

 

 

 

分かりましたか~?

アルゴグラフィックス社のロゴの書体が変わったのです~!

これぞまさしく氷がないときにこそできる(氷がないときにしかできない)大切な作業ですね。

アルゴグラフィックス社のロゴに関しては、この休館中、ほかの社名看板類も架け替えられていましたので、見てみてください^^

 

広告、塗装関連ですと、こんなこともありました。

 

 

はい、こちらです。なんのことやらという写真ですが、某シートの、ホッグラインよりハウス側の車いすライン付近を写したものです。この同じ場所を1週間前に写したものが、下の写真です。

 

 

塗装がはがれて、下のコンクリートが露出してしまっていたのです。

 

 

はがれたものは、手のひらサイズで、とても薄かったです。

どのシートのどのあたりが補修されたのか、探してみてください(プレーやアイス管理に支障のない範囲でお願いします)。

 

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5月26日(月) 作業20日目 【温度を下げる】

 

 

写真で見ると、シートの状態は1週間前と変わりません。

 

しかし、温度は日に日に変わっています。

 

翌週にいよいよ水を入れる作業を始めるにあたり、抜いた冷媒を戻し、毎日1度ずつ温度を下げて、コンクリートを冷やしていきます。水入れの6月2日(月)の時点でコンクリートがマイナス4度になるように、逆算してスケジュールを組んでいるのだそうです(解氷・製氷のスケジュールすべてが、ゴールからの逆算……!)。

 

 

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6月2日(月) 作業27日目・オープンまであと16日 【ついに水入れ!】

 

 

 

アイスメーカーさんが2人1組になり、1人が長いホースが引っかからないようにコントロールする補助役をしています。

 

まずは、霧状に水をまく工程。

 

いきなりジャバジャバ水を入れないのは、シートの表面を保護する目的と、見た目には分からないコンクリートのでこぼこや波うちを、細かい水の粒で極力平らにする目的があるそうです。

 

また、シートがコンクリートではなく土(砂)である場合は、この霧で固めています。私たち北見支部が長くお世話になった旧河西建設カーリングホールは、まさにそうでした。

 

 

 

この「噴霧メカ」(?)、どこかで見たことがあるような……? 畑で……?

畑で作物の防除などをする際の機械に似ていますよね!

北見カーリングホール特製(?)だとか……!?北見支部のどなたかが製作に協力しているとか……?

 

 

↑ 噴霧直後のシートの様子です。水の一粒一粒は、完全に凍っていませんでした。

 

 

噴霧が終わったら、本格的に水を入れていきます。

 

 

長いホースの先から、精製した純水が次々に流れ出てきます。それを、ジグザグに横歩き・後ろ歩きをしながら、シートに流し込んでいきます。

 

 

水はCシート横の部屋から壁を通して流していますので、ながーーーいホースが必要。ホースが絡まったり、シートにくっついたりしないように、ホースをさばく人がいることが大切です。

 

また、このアイスメーカーさんは、首からストップウォッチを下げています。

 

1回の水入れで1つのシートに流し込む水の量は、450リットル(!)。それを均等に延ばし広げられるよう、毎分30リットルのペースで放水されるよう設定しているそうです。つまり、「450リットルを流しきる時間=15分」になるように計っているのです。

 

 

ハックまわりもていねいに水を入れます(このときは、ハックの土台も撤去されています)。

この水入れ作業を何度も何度も繰り返すことで、少しずつ氷の層が厚くなっていきます。

 

 

ストーンも磨きなどのメンテナンスをします。

 

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6月16日(月) 作業41日目・オープンまであと2日 【ほぼ完成!】

 

 

広報担当がほかの課外活動にかまけている間に水入れは完了、氷の厚さはおよそ3センチとなり、この前の週には【ほぼ完成】となっていました。

ストーンも戻され、準備万端!あとは、日常のメンテナンス同様に、ぺブルをまき、刃物で削るという作業をしていきながら、氷とコンクリートをなじませていきます。

 

 

 

ほぼ!完成!!

 

 

エントランスホールも、オープン初日を迎える準備OKの様子でした!

 

 

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ホール職員のみなさん、関係者のみなさん、1か月以上にわたる作業、おつかれさまでした!そして、ありがとうございます!

支部会員のみなさん、また1年間、和気あいあいと、大切に、使わせていただきましょうね。

全道、全国、世界中のカーラーのみなさん、「カーリングシティ北見」の私たちのホームリンク「アルゴグラフィックス北見カーリングホール」の新しいアイスで、技術を高め、また、熱戦を繰り広げていただくことを楽しみにしています!

 

(北見カーリング協会北見支部 広報部)

 

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協力:アルゴグラフィックス北見カーリングホール(指定管理者:一般社団法人カーリング北見)

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